Comic: 「泣き虫チエ子さん」 益田ミリ
益田ミリさんとの出会いは、「すーちゃん」。
オットが買って来てくれたように記憶しています。
極端に力の抜けた絵とやけにリアルな女性の本音。
自分でも気づかずについたため息のように、女性たちのひとり言が聞こえるような。
共感共感共感の連続。
オットがなぜにぴぴっと来たのか不思議なくらいです。
その益田ミリの新刊が出ているとオットに伝えると、早速その日に買って来てくれました。
これまでは女性中心に描かれていた彼女の世界に、家族が増えていた。
夫婦が主役でした。
相変わらずのほっこり感。
夫婦にありがちな風景。
けんかをしていても、思わずほっこり。
そして、行間の多い詩のように、深く深く考えさせられます。
一つ、とても気になっていることがあります。
10年以上一緒にいる二人。
でも、子供が出て来ません。
子供についての言及が一切なく、年を取るまで二人だけというような印象があるのです。
独身女性が持つ現実を、過度に感情移入することなくさりげなく扱うことが得意な彼女のこと、この後、二人の間にあるシビアな問題に触れられるのではないかと思っています。
それが当たりなのかどうかは分からないけれど、期待せずにはいられません。
できるだけ本を買うのをやめようと思いながら、どうしても手に取ってしまう彼女の本。
早く2巻が出ないかなと、今から首を長くして待っております。